フォルテコールの効果と投与する薬の用量について
フォルテコール投与で期待できる効果は?
『フォルテコール』は、有効成分である塩酸ベナゼプリルの働きにより、血圧の上昇を抑える効果、つまり血圧を下げる薬です。
犬や猫など動物は高齢になると、心臓や腎臓など内臓は、何らかの疾患を持つことが多くなってしまいますが、このような疾患は、原因特定が難しい場合が多く、また進行性の疾患でもあるため、治療による完治が容易ではありません。
特に何らかの疾患もってしまった心臓や腎臓は、無理にでもその機能を保とうと血液を流すために、血圧を上げようとします。しかしこのような状態が長く続くと、心臓や腎臓の組織そのものに無理が来て、やがて本来の機能を失ってしまいます。
『フォルテコール』は、このような状況を防ぐために、血圧を下げる役割をします。血圧を下げることにより、心臓や腎臓への負担が軽減され、症状進行を遅延させ、良好な状態を維持します。
また『フォルテコール』と同じ血圧を下げる薬として、「セミントラ」が2014年より発売されています。
「セミントラ」は、たんぱく尿が見られる時に効果的だとされており、たんぱく尿が出るようになると、現在は「セミントラ」を使用することが多くなっています。
フォルテコールを投与する時の用量は?
フォルテコールを犬に投与する場合は、体重1㎏当たり0.25mg~1.0mgを1日1回、経口投与します。
※犬の体重別投与量
(フォルテコール 2.5mgの場合)
・1.25㎏以上2.5kg未満---1/2錠
・2.5㎏以上10.0kg未満---1錠
・10.0㎏以上20.0kg未満---2錠
・20.0㎏以上30.0㎏未満---3錠
・30.0kg以上40.0kg未満---4錠
また、フォルテコールを猫に投与する場合は、体重1㎏当たり0.5mg~1.0mgを1日1回、経口投与します。
※猫の体重別投与量
(フォルテコール 2.5mgの場合)
・1.25㎏以上2.5kg未満---1/2錠
・2.5㎏以上5.0kg未満---1錠
・5.0kg以上10.0kg未満---2錠
■ フォルテコール 犬猫兼用 2.5mg/1箱
⇒ 詳細はこちら
■ フォルテコール 犬猫兼用 5mg/1箱
⇒ 詳細はこちら
■ フォルテコール 犬用 20mg/1箱
⇒ 詳細はこちら